キハ５１ ７

国鉄型気動車備忘録　Ｎｏ．５１

 

 

１９５６年４月６日、新潟鐵工所で落成し、配置区は沼津でした。

最終配置区は富山で、廃車年月日は１９８１年５月２５日です。

 

撮影日は１９８０年９月２０日、場所は南小谷駅です。

キハ５１はキハ１０系の２エンジン車で２０輌が製造されました。

製造は全て新潟鐵工所が行いました。２エンジン車は勾配線区で重宝されたため、事故や改造

された車輌以外は全車１９８０年まで活躍を続け、最後まで残ったトップナンバーが廃車になった

のは１９８１年８月１３日です。

 

 

蓋付タイフォンを助手席側に設置し、運転席にはデフロスタ、床下には複線式のスノープロウを

装備するなど寒地対策が施されています。また、ヘッドライトが２燈シールドビームに交換され、

塗装は朱５号一色で最晩年の様子がわかります。

駅のそばで撮ったのですが、電柱が邪魔です…。

 

 

この写真は同じ日、平岩－小滝での撮影です。国鉄時代には鉄道管理局の境界はあっても

会社の境界はありませんから信濃大町発糸魚川行きの気動車列車などもありました。

しかし、ほとんどの列車は非電化区間の終端である南小谷で折り返していました。

 

参考文献

鉄道ピクトリアル　通巻６３７号

鉄道ＤＡＴＡ ＦＩＬＥ 通巻１８９号

国鉄キハ１０　Ｖｏｌ．１

時刻表１９８０年１０月号